We no longer search for the news; rather the news finds us.
この文言は"Socialnomics"から作られた下の動画"Socila Media Revolution"でも登場したので、見たことがある人も多いかもしれない。
では、何がそれを可能にするのかといえば、ソーシャルメディアだ。わざわざ検索したり、ニュースサイトを訪れたりしなくても、自分に役立つ情報は、ソーシャルメディア上で誰かが紹介してくれるという。いわゆる「ソーシャルフィルタリング」だ。
最近はあちこちでソーシャルフィルタリングの有用性、可能性などが語られている。重要だよね~とか安易に思いつつ、ちょっと立ち止まって考えてみると、それってどんなフィルターなのかって話。ソーシャルフィルタリングでフィルターの役割を果たすのは人だ。自分とフィルターは、友達なり、マイミクなり、フォローといった関係でつながっている。
Twitterがおもしろいのは、相手がツイートを非公開にしていたり、ブロックされたりしないかぎり、誰でもフォローできることだ。自分にとって有用なフィルターになると思う人を自由にフォローして、情報を得ることができる。だから、有名人は膨大なフォロワーを抱えている。
じゃあ、mixiやFacebookはどうか。Twitterと違って、ソーシャルグラフを形成するうえで、承認というプロセスがある。マイミクや友達になるのは、まずは実際の友人・知人、それからコミュニティやグループで意気投合した人というのもあるかもしれない。いずれにしても、プライバシー保護や、友達やマイミクの数の上限を考えれば、選別の意識が働くことになる(単に友達やマイミクの数を増やしたいだけの場合は別だけど)。
つまり、Twitterのように勝手にフォローして、相手の発信情報を確認するということができない。だから、質の高いフィルターを得るためには、フィルターとなる人に承認してもらえるようにならなくてはならない。一般論としては、質の高いフィルターとなる人は同様の人とつながっている場合が比較的多く、ごくごく普通の人はそうもいかないだろう。これはフィルター格差が生じるということなのだ。
簡単かつざっくりと整理すると、Twitterからはエキスパートと友人・知人の目でフィルタリングされた情報が、Facebookやmixiでは友人・知人の目でフィルタリングされた情報が入ってくる。友人による推奨は、広告よりも信頼できるというのは確かな傾向だろうけど、情報の選別、ニュースソースという点では、エキスパートの存在が大きいのは間違いない。友人・知人は重要なフィルターになるが、それだけでニュースが自分たちを見つけてくれるというほどにはならないはずだ。
ここで思い出すのが、先日のTwitterのカンファレンス。バイスプレジデントのKevin Thauはこんなことを言っていた。
Twitter is for news. Twitter is for content. Twitter is for information.
Twitterはソーシャルネットワークではなく、ニュースの形をこれまでとは変えるリアルタイムインフォメーションネットワークだというのが彼らの主張なのだ。これは承認なしにフォローできるという関係性だからこそ実現するものだろう。このカンファレンスでの発言は、Facebookを意識して自分たちの立ち位置を明確にしている側面もあるだろう。でも、ソーシャルフィルタリングという点では、Twitterの本質が確かにここにあるのだと思う。
日本は世界的に見てもTwitterの普及が進んでいる国だ。それだけに、ソーシャルフィルタリングについて語る場合に、Twitterを念頭に置いていることが多いんじゃないかと思う。でも、ソーシャルグラフの形成のされ方が異なる以上、TwitterとFacebookやmixiではフィルタリング機能に本質的な違いがあることを意識しておかないといけないなあと今さながら思ったのでした。
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